ミズナラ

 先のカシワ同様、ミズナラの芽にも5角形になる性質があり、この芽から発生した幹や枝の材は当初5稜性をしめし、特に1~2年生の年輪に顕著にあらわれ、数年後には梅花文様になります。当初は放射組織も5組で、幹が太くなると途中から新たに1本ずつ任意に発生します。
 木部の繊維細胞や導管の細胞は1年で死んでしまいますが、放射組織は10~20年生きつづけて養分を蓄えたり、木材を加害する虫や菌の繁殖を防御するフェノールなどを生成し、中央部へ注入して辺材を心材にかえる働きをします。さらに使わなくなった導管などにも注入されて防水性を増し、心材の腐食などを防ぎます。
 写真は、19年生のミズナラの幹の断面で、径63×53cm。
ミズナラ